キッコーマン 御用蔵 移築・リニューアル

CONCEPT

 「キッコーマン 御用蔵」は、宮内省(現宮内庁)に納める”御用醤油”を醸造するための施設「御用醤油醸造所(通称:御用蔵)」。「皇紀2600年」の記念事業として1939年(昭和14年)江戸川沿いに日本城郭形式で建築された旧御用蔵は老朽化が進んでおり、70 年を節目に現在の場所に移築が行われた。移築のコンセプトは「伝統と革新」。移築前の原型をなるべく再現して、アプローチは趣のあるシークエンスを受け継ぐ。一方で最新のテクノロジー機能を加え、旧中庭部にガラスボックスを設置して展示空間を拡張、醤油醸造の歴史や創建当時の醸造過程を体験できる構成とし、現在ももろみを熟成させる仕込み工程が実際に行なわれている。

DATA

所在地:千葉県野田市

階数:地上2階

構造:木造

設計期間:2009.5-2010.3

施工期間:2010.4-2010.12

敷地面積:92,326m²

建築面積:345m²

延床面積:469m²

 

※本プロジェクトは、2021年6月1日付の会社分割により当社が事業譲渡を受けた株式会社プランテック総合計画事務所によるものです。

AWARD

2011年グッドデザイン賞

2011年日本建築家協会優秀建築選