南海ターミナルビル 髙島屋大阪店 新本館・南海ターミナルビル リニューアル・TE館

CONCEPT

『伝統と先進 保存と再生』

髙島屋大阪店の増床計画である本プロジェクトは、既存館とTE館を各フロアで接続して全体を「新本館」として一体的に整備した。

南海ターミナルビル再生計画の契機となった新館計画(TE館新築)は、一般的な増築計画で進めると、別棟的に建築し、既存館とは渡り廊下で連結することとなる。それに対し本プロジェクトでは、複雑な空間構成であるが故に、その売場面積を有効に利用出来ていなかった既存百貨店への解決策として増築部分も合わせた「新本館」となるよう一体化されたメガプレート空間を創ることを計画した。

増築部分と既存部分はエキスパンションジョイントで面的に接続し、空間を分節化する縦動線コアについては移設を行った。また全館避難安全検証法により既存不適格の解消と階段配置の適正化を行い、耐震改修工事も行った。

これらにより従前に比べ感覚的に有効な広さを獲得する事ができた。売り場面積は現在より約4割多い7万8000平方メートルになった。

DATA

設計期間:<1期>2007.7-2009.2  <2期> 2009.11-2011.5

施工期間:<1期> 2009.3-2009.10  <2期> 2010.6-2011.4

 

※本プロジェクトは、2021年6月1日付の会社分割により当社が事業譲渡を受けた株式会社プランテック総合計画事務所によるものです。