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2025.04.16

【MEDIA】「近代建築」2025年4月号掲載のお知らせ(札幌ホテル by グランベル)
「近代建築」2025年4月号に、当社が設計監理を担当した「札幌ホテル by グランベル」が掲載されました。
本号の特集テーマは、「ホテル・宿泊施設の計画と設計」。
札幌ホテル by グランベルは札幌市街地で最大級の605室の客室と1,924人の収容人数を誇る、グランベルホテルグループのプレミアムタイプホテルです。
札幌駅前という立地条件の特性を活かし、北海道各地の観光客のうち、ほぼすべてが札幌を通りまたは寄り道をするという周遊型観光客を想定して、北海道全域の観光客をターゲットとした北海道全体の宿泊「ハブ」となるホテルを目指しました。
寒冷地特有の積雪対策のすっきりとした壁面、高さ100mという地区計画で勝ち取った眺望条件を考慮した結果、札幌のホテルでは初となる全面カーテンウォールを採用し、昼は周囲を映し出して街に溶け込むことにより巨大な存在感を薄め、夜は街を照らす柔らかな行灯となる、札幌の景観に2つの表情を持つシンボルタワーが実現しました。

地上100mの高さを活かした見晴らしの良い広大な展望SPA
地上100m弱の全面カーテンウォールの中に広大な展望SPAを計画。高反射Low-Eガラスの採用により外からの視認性は半減し、さらにSPAフロアはダブルスキンを採用しました。そのインナーガラスには、スモークタイプのフィルム貼りによってさらに内外の反射を細やかに調整。
直接温度差の激しい外壁面をつくらずに、ダブルスキンの内側に換気設備を設けることにより、カーテンウォールの結露防止機能も同時に達成することができました。

(左)東側低層部外観。夜は街を照らす柔らかな行灯となる全面カーテンウォール
(右)上品で明るい空間構成でゲストをお迎えするエントランスロビー

(左)メインダイニングには、札幌軟石と白樺の突板を用い、北海道の自然素材を採用。
(右)札幌の景色を一望できる最上階のルーフトップレストラン

内装には「地産」をテーマに、白樺やアイヌのチセなど、アイコニックなデザインを配置するとともに道産家具を配置。
客室内の写真はジュエリーアイスで知られている札幌の写真家・岸本日出雄氏の写真を採用。
<建築概要>
所在地 : 北海道札幌市東区
階数 : 地下2階、地上26階
構造 : S造(一部SRC造)
敷地面積: 5,700.16㎡
建築面積: 2,560.41㎡
延床面積: 37,450.65㎡
業務開始: 2020.4
設計完了: 2021.10
業務完了: 2025.1
写真撮影: 新津写真

近代建築 2025年4月号