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2025.01.27

「住友理工 小牧製作所 化工品新工場」ZEB認証取得(1次消費エネルギー削減率 国内最高値を達成)

当社が設計監理ならびに省エネ検討業務を担当しました「住友理工小牧製作所 化工品新工場」が、2024年12月に竣工し、建物が消費する1次エネルギーを788%削減し、ZEB認証を取得いたしました。

 

【ZEB(Net Zero Energy Building)とは】
ZEBとは、建物が消費する1次エネルギーを100%以上削減し、実質的にエネルギー収支ゼロを実現する建物を指します。

これまでの国内ZEB認証実績(*1)において削減率150%以上を実現した事例はなく、本プロジェクトの削減率788%(*2)は従来の削減率を大幅に更新し、再生可能エネルギーの活用と高効率な設計の成果を証明するものです。

(*1)国内ZEB認証実績値:一般社団法人 環境共創イニシアチブ Webサイト公開実績による

 

【本プロジェクトのZEB化への取り組み】

住友理工株式会社は、自動車や鉄道車両用の防振ゴムや橋梁用ゴム支承等を生産するグローバルサプライヤーです。

当社は基本計画から参画し、小牧製作所内で点在していた化工品事業を集約するとともに、建物が消費するエネルギーを年間で実質ゼロにすることを目指して、住友理工様と共に取り組んでおります。

1. ピーク負荷の精密な計算 
設備の最大負荷を緻密に計算し、必要以上に大きな設備を避けることで、エネルギー効率を最大限に引き上げ

>無駄のないダウンサイジング

2. 冷暖房負荷の削減
居室部分の外皮面積を小さくし、断熱性能を向上させることで、冷暖房のエネルギー消費を大幅に削減

効率的なエネルギー管理

3. 最大限の再生可能エネルギーの活用
太陽光発電再生可能エネルギーを最大限(工場屋根全体)に活用し、建物が必要とするエネルギーを自給自足化

エネルギー収支を削減

 

これらの取り組みにより、年間約700MWhの再生可能エネルギーの発電が可能となり、新工場のエネルギー需要を超えた電力を、同敷地内の他工場でも活用することができ、住友理工グループとして初のZEB(Net Zero Energy Building)認証取得が実現いたしました。

当社は、本プロジェクトのZEB認証の継続に努め、今後も持続可能な社会に向けて、クライアントと共に社会や環境の様々な課題に取り組んでまいります。

 

 

【ZEB評価対象エリア】

住友理工株式会社プレスリリース

住友理工、小牧製作所 化工品新工場の竣工式を実施

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