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2023.10.20

【MEDIA】「近代建築」10月号掲載のお知らせ(moyuk SAPPORO・AOAO SAPPORO)

2023年7月にオープンした札幌中心街の再開発施設「moyuk SAPPORO」と水族館「AOAO SAPPORO」が、月刊「近代建築」2023年10月号に掲載されました。

プランテックは地下2階から地上28階の「moyuk SAPPORO」建物本体と、4階から6階の水族館「AOAO SAPPORO」の設計・監理を主に担当しました。

2011年業務開始から12年の期間を経て、2023年4月に竣工。

 

moyuk SAPPORO

札幌市中心地区の立地特性を最大限に活かした再開発建築物

南2西3南西地区に位置する施設建築物の再開発プロジェクト。当地区は札幌駅から地下街のポールタウンで直結し、札幌駅前通と狸小路商店街との交差部であり、地上と地下の重要な結節点である。一方で老朽化した建物やオープンスペースの不足等の課題も抱えており、機能更新が求められていた。当地区のポテンシャルの高い立地特性を生かすことに注力し、施設は地上と地下を結ぶように地下2階から地上2階までを4層の吹抜けとして、低層部は銀行、物販・飲食店、水族館などの商業施設、高層部は共同住宅が入る複合施設とした。地下2階、地上1階、地上7階を公開空地としてオープンな交流の場を設け、建物低層部はガラスファサードとして商業の賑わいを創出。地下街には公共駐輪場を整備し、都心部の交通環境改善を図った。

 

所在地 : 北海道札幌市
階数  : 地上28階・地下2階
構造  : S造、RC造、SRC造
敷地面積: 3,699㎡
建築面積: 3,281㎡
延床面積: 43,566㎡

業務開始: 2011.09
設計完了: 2019.04
業務完了: 2023.04

写真撮影: 株式会社新津写真

 

 

AOAO SAPPORO

バックヤードを展示空間に、人と水との関わりを複合的に体験する新しい水族館

北海道札幌市の複合商業施設moyuk SAPPOROの4階から6階に入る都市型水族館の新築プロジェクト。<生命のワンダー~みえないものがみえてくる~>をテーマに、ペンギンなどの生物展示に加え、デジタルアートやミニ植物園などを設置して、人と水との関わりを複合的により深く体感できる空間を目指した。通常バックヤードにある飼育作業場や人工海水製造タンクなどを公開することで、水族館の裏側を展示空間にするとともにスタッフの作業性向上にもつなげた。生物が一番きれいに見える空間とするため、機能的で主張しすぎないデザインとディテールを意識しながら建物本体の限られた耐荷重条件の中で検討を重ね、水槽の形状、水量や配置を決め生物の見せ方を工夫した。水槽上部は黒塗装の直天井とし、設備配管ダクト部分は白い天井で覆うことで、白黒の有機的な天井デザインを採用。音響・照明・アートなどの多様なデザイナーの演出が加わり新しい水族館を構築している。

 

階数  : 地上28階・地下2階
構造  : S造・RC造・SRC造
敷地面積: 3,699㎡
建築面積: 3,281㎡
延床面積: 5,400㎡

業務開始: 2020.10
設計完了: 2021.09
業務完了: 2023.03

写真撮影: 株式会社ナカサアンドパートナーズ

 

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