南海ターミナルビル 南海なんば駅 改良整備
CONCEPT
大阪ミナミの待ち合わせ場所として馴染みの深かったロケット広場は、いくつもの雨よけ庇が複数架設されていたことにより、せっかくの外部空間の開放性が制限され、広場という中心性を獲得する為には大変不利な環境であった。
今回の改修では、シンボルであったロケットおよび、既存の雨避け庇をすべて撤去し、上空30mの高さに約1200m2の巨大な鉄骨屋根をスイスホテル側より持ち出し、30mのマスト柱(Φ900) 2本でヤジロベエの様に支持する構造にて大アトリウム空間を形成した。これにより改修前の階段屋根による閉塞感は一気に解消され、高島屋、スイスホテル、なんば駅、なんばCITYの各ファサードが広場に一堂に会する状況が生まれた。従来の様にサイン、広告の表出ではなく、各施設のアクティビティの表出により広場の賑わいが、創出されている。南海ターミナルビル55万㎡の結節点/中心としてだけでなく、ミナミのまちづくりの中心にふさわしい「都市財産」へと生まれ変わった。
DATA
所在地:大阪府大阪市中央区難波
階数:地上36階・地下3階・塔屋2階
構造:SRC造・S造・RC造
設計期間:2006.4-2007.10
施工期間:2007.11-2009.9
敷地面積:34,252.02m²
建築面積:33,508.26m²
延床面積:280,636.56m²
※本プロジェクトは、