S-GATE 赤坂
CONCEPT
「S-GATE」シリーズは株式会社サンケイビルが手掛ける新しいコンセプトに基づいたミッドサイズオフィスビルのブランドである。
主に東京都心のビジネス地区で展開させるワンフロア100-200坪前後のテナントビルを対象とし、最先端の大規模ビルと同等の高度なポテンシャルとハイグレードなスペックを備えた高付加価値なオフィス空間を供給することで、成長企業のニーズを追求した、ビジネスの可能性を飛躍させられる新たなオフィスマーケットの創出を目指している。
S-GATE 赤坂
本計画は、株式会社サンケイビルが手掛けるミッドサイズオフィス「S-GATE」シリーズの第一弾プロジェクトである。
外装を兼ねたのPCaRCのアウトフレーム構造により、無柱かつフレキシブルなオフィス空間を実現。3.6m×3.6mを基準に建築・構造・設備が一体となった統一モジュールを採用した。
このモジュールを基に高密度のPCa部材の特性を活かし、リブ形状をつけた彫の深いファサードとすることで、Low-Eガラスと共に日射遮蔽効果を備えたS-GATEシリーズの特徴的な外観を形成している。
また、ブランド名称にもある「GATE」のモチーフを外観デザインにも取り込み、建物全体と低層部それぞれをフレーミングすることで、グリッド状のファサードと合わせて、今後のブランド展開を見据えた共通のデザインコードとして設定した。
オフィスエントランスは光壁により来訪者を導き、正面にはアイキャッチとなる緑化ウォールを配置。受付廻りの機器やサインは、インテグレートパネルと称したパネル部に集約した。
エントランス及びエレベーターホールにはデジタルサイネージを設置しており、訪れた方へのサプライズ感を演出している。
基準階リフレッシュコーナーや屋上テラスは、ON/OFF切替えの空間と捉えて、温かい色温度の設定や特徴的な什器を採用することにより、あえて他の空間と雰囲気を変えた設えとした。
女性トイレにはパウダーコーナーを設けるなど、オフィスワーカーのモチベーション向上にもつながる空間づくりを心掛けた。
DATA
所在地:東京都港区
階数:地上8階
構造:プレキャストコンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造
設計期間:2013.7-2014.5
施工期間:2014.6-2015.7
敷地面積:753.97 m²
建築面積:581.57 m²
延床面積:4035.83 m²
AWARD
2016年度日本建築家協会 優秀建築選