安川テクノロジーセンタ

CONCEPT

安川電機の本社に隣接する技術開発拠点の新築プロジェクト。各地に分散していた開発部門を集約して新たな技術と次代を拓くイノベーションを生み出す施設である。建築制限がある市借用地での建築の中で、組柱と格子梁による大架構を採用し上層部をオーバーハングさせることで110m×77mの「メガフロア」を実現。その大架構により柱や壁を最小限に抑えたフレキシブルな大空間がうまれ、多様な開発プロジェクトに応じて自由にレイアウトが可能なワークプレイスを具現化した。高さ7mの天井には、大地震時の落下を避けるために軽量で高い吸音性能を備えた膜天井を採用。長辺20mの軽い膜材を両端部のみで吊る構成として、重力による自然な曲線が大空間を柔らかく演出している。

DATA

所在地 : 福岡県北九州市
階数  : 地上4階・塔屋1階
構造  : 鉄骨造
敷地面積: 107,411.11㎡
建築面積: 8,667.48 ㎡
延床面積: 25,458.15 ㎡

業務開始: 2018.01
設計完了: 2019.06
業務完了: 2021.01

AWARD

2023 日本建築学会 作品選集

第35回 日経ニューオフィス賞(ニューオフィス推進賞)(九州・沖縄ニューオフィス推進賞 九州経済産業局長賞)

第9回 北九州市都市景観賞 建築デザイン賞(安川電機 ロボット村)

第55回 日本サインデザイン賞