レジデンシャル王子神谷

ワールドレジデンシャルの分譲マンション「レジデンシャル王子神谷」のデザイン監修プロジェクト。計画地である王子地区は、八代将軍吉宗が庶民の行楽のために桜の名所・飛鳥山公園を整備した文脈的な地域であることから、「サクラと舞台」をデザインコンセプトとして、植栽によって彩りのある暮らしにつながる外観と共用部のデザイン提案を行った。外構は桜のほかアジサイ、ツツジなどの季節の植栽を取り入れ、敷地周囲に桜並木「四季の小径」を整備して街並みに潤いと連続性をもたらす歩行空間としている。室内共用部「オーナーズラウンジ」では、桜や王子の紙をモチーフにしたアートワークを設置し、地元ならではの自然文化と歴史を感じられるような空間とした。桜の樹冠により低層部住戸のプライバシーを確保し、採光・通風に配慮した住戸配置を行うことで、住民の暮らしを豊かにする集合住宅を目指した。