日産グローバルデザインセンター
目から鱗っ!
デザイン開発力を最大化できる案を提示
開発を担う心臓部を再編して、スピードや連携を高めたい
1982年、日産テクニカルセンター(NTC)の開設にともない、分散していたデザイン関連部署が一か所に統合された。しかし4つあるスタジオは独立性に重きをおいた構成となっており、それぞれクローズした環境であった。
1999年にカルロス・ゴーン氏が日産の社長に就任、いすゞ自動車から中村史郎氏をデザイン本部長として迎えるなど「デザインセンター」の改革が進められる中、その建屋においても「最新のデザインプロセスの実現と、人と情報の交流の活性化」をテーマに、増改築を検討していた。
命題を実現するために、
限られた土地での増築はすべきではない
1階はモデル場、2階をデザインスタジオとした
プロジェクト毎で区分された機能的な空間を実現。
マトリックス状のプランで部署とプロジェクトが共存。
3階建て、全長300m、600人を超えるスタッフが働くその空間は、フロア毎にモデル場、デザインスタジオなど機能に合わせて配置する一方、プロジェクト毎にA~Iまで輪切りに区分することで、部門間のみならず、デザイン開発に携わるあらゆるメンバーとのコミュニケーションを第一に考えた空間構成をもつ。
デザインスタジオやモデル場は視覚的につながった開放的な空間が、人の行き来を誘発し、迅速かつ活発なコミュニケーションを生んでいる。